2008年05月15日

有害サイト 匿名の闇を照らし出すには

中高生らによる学校裏サイトは「キモイ」「死ね」などの言葉が飛び交い、「ネットいじめ」の温床とされてきた。文部科学省が先月まとめた全国調査報告書で、3万8000を超えることが分かった。

 ここでは匿名性の陰に隠れて中傷・攻撃の矢を放っているのは、子どもたち自身である。言葉の暴力に加え写真まで掲載され、自殺に追い込まれたケースもある。

 家庭や学校で子どもたちのネット事情をもっと把握する必要がある。学校現場では、サイトの巡回、閲覧が一部の教師の熱意に委ねられているところも多いようだ。ぜひ改善したい。

 学校側が中傷に気付いてサイト管理者に削除を要請しても、対応してもらえないことがある。昨年4月、大阪府警が管理者を名誉棄損ほう助罪で書類送検したが、検察は不起訴処分にした。名誉棄損罪ではなく侮辱罪に当たり、刑法上、侮辱罪のほう助犯は罰することができないとの判断からだった。

 悪質で重大な結果が発生した場合、きちんと責任を追及できるようにする。表現の自由、通信の秘密に配慮しながら、その法整備を急ぎたい。

 匿名空間の居心地の良さがネットの魅力の一つである。その隅々に光を当てる必要はない。しかし、人を傷つけ、死をも誘発する行為は放置できない。
(河北新報)
posted by 学校裏サイト at 21:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 学校裏サイト
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